ダイアトーンのスピーカー 2台目 その2

2012.11.13 Tuesday

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    このスピーカー、完成して一週間が過ぎています。
    毎晩聴いていたのですがそのおかげか
    エージングと言いますか、音もこなれてきたようです。



    後面開放型エンクロージャーのメリットとして
    1,スピーカーの背面が開いているので
    スピーカーユニットに音の圧力がかからず
    振動板に負担がかからない。
    2,スピーカーユニットの後方から出ている音を
    スピーカーの後ろの壁などに反射させたり
    利用することで広がりのある音場を作れる。
    (BOSEの901等のように)



    デメリットとしては
    1,平面バッフル同様、重低音を得にくい。
    と、言う面がありますが
    このスピーカーのサイズ的に「ブックシェリフ型」に成りますので
    本棚等を利用してバッフル面の面積を稼ぐ事も出来ます。
    重さも4キロくらいでしょうか、結構軽いです。
    大きさもRodgers LS3/5位なので無理なく収まるでしょう。




    コンデンサーや抵抗のリード線をヒシ・チューブに通し
    絶縁しています。


    試聴してみました。

    バスレフ型や密閉型とは違い、軽やかに鳴ってくれます。
    エフェクトを聴かせた音楽よりJazzや室内楽などが
    気持ちよく聴けます。
    セッティングを色々試してみて後方から放たれる音を
    反射させるようにしてみると
    このサイズとは思えない音場が出来てとても満足です。
    こう言う音は、市販品ではまず味わえませんね。
    オークションに出品してみようかな?


    出品しました。
    良かったらご参加くださいです。

    ダイアトーン P-610BDとTW-503の2Way 後面開放
    http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w80697739


    オークションは不調に終わりましたので
    まだ手元にあります。
    近日改造予定です。

    ダイアトーンのスピーカー 2台目

    2012.11.12 Monday

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      オークションでエンクロージャーを落札したので
      それを元に改造してみました。



      最近では珍しい「後面開放型エンクロージャー」に
      仕上げてみました。



      使用ユニットはフルレンジユニットの
      ダイアトーン P-610DB
      高音用のツイーターには
      ダイアトーン TW-503
      を、採用しました。
      ユニットの固定でこだわったのは
      自作スピーカーの場合、一般的にはねじ留めが多いのですが、
      今回はボルトとナット、ワッシャー、バネワッシャーで
      メーカー製並の固定手法を行いました。



      ただ突き板の処理など分からないので
      以前にもお願いした、竹内木工所さんで
      ピアノブラックに仕上げてもらい
      Rを付けたサランネットを作ってもらいました。
      高級感出てますか??

      回路図はこれです。
      CR類はねじ止めなので
      後からでも色々変更が出来ます。



      ユニットごとの音量バランスは
      5.6Ωが自分なりにはベストでした。
      コンデンサーはKB-610Hにならい2.2μFを採用しています。

      このスピーカー作成のひとつのこだわりとして
      ソルダー・フリー(はんだ留め不使用)を心がけています。



      これらの端子をすべて圧着して居ます。

      また内部配線はすべてMOGAMI2516を使用しています。
      MOGAMIの内部配線用線材で一番太い物です。
      やはりこのケーブルは情報量多いですね。

      さて、次回、試聴など書いてみたいと思います。
      すごい楽しみです。

      ダイアトーンのスピーカー その6 (試聴編)

      2012.11.07 Wednesday

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        P-610DAが新品の為、まだこなれていないかと思いますが、
        まずは試聴してみました。

        全体的に、能率が100dB位有るようですので
        プリアンプ(UESUGI U-BROS1)のボリュームが
        5〜10分程度しかまわせません。
        ちなみにパワーアンプ(UESUGI TAP-20)300Bと言う
        真空管のアンプなので8ワットしか有りませんが
        それくらい大きな音量が出ます。

        バッハの無伴奏パルティータは
        クレーメルとシゲティの違いを良く出してくれます。
        ビル・エバンスのピアノも
        非常に端正で、かつクールな中にも情熱的な演奏を
        聴かせてくれます。
        レンジの上下にも詰まった感じは無く、
        響きにも詰まった感じは一切ありません。
        ユニットそれぞれとも同じメーカーの
        同時代のコーン型なので高い音、低い音が
        違った印象になることも無く
        音楽に浸れるシステムとなりました。

        今、以前のCDも引っ張り出して聴き直しています。

        ※バックロードホーン・スピーカーの勧め
        このスピーカーは「バックロードホーン型」と言いまして
        スピーカー・ユニットの背面の音を箱の中を
        ラッパを折り曲げたような音の通り道を作り、
        背面から前方に音を放出するしくみになっています。
        なのでその分、同じ力でも他の形式より
        大きな音量が出るようになっています。
        (スピーカー・ユニットの前面と後面の音量は1:1なのです。)
        効率が良い分、音離れも良く表現力も良いと思います。
        しかし、この形式も現在、一部のガレージ・メーカーなど、
        少数派に成っています。それは音質の問題では無く
        同じスピーカー・ユニット構成でも、箱の中が複雑になる為
        見た目よりもとても高価になるからです。

        キットなので自作になりますが
        材料がそろっている物ではこの様な物があります。
        重ねて作る箱なので初めての方にもお勧めです。
        http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=8596
        サイズ……H:450×W:220×D:410(mm)
        重量……12kg(1台)(大きさの割に重いでしょ?)

        以上、KB-610Hの修理レポートでした。

        あ、ヒノ・オーディオさんに修理依頼したP-610AJは
        9月に帰ってきました。
        エッジ張り替え4本で5ヶ月もかかりました。

        ダイアトーンのスピーカー その5 (組み立て編)

        2012.06.16 Saturday

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          さて、実際にパーツを取り付けていきます。
          スピーカーユニットは元々付いていた
          P-610AJのエッジ修理をヒノ・オーディオさんに
          お願いしていたのですがまだ直ってきません。
          (依頼したのは4/22なのに・・・)
          丁度、オークションでP-610DAの未使用新品が
          4つセットで出品されていたので
          狙い澄まして落札!
          これを使用します。
          P-610AJより1〜2代あとの製品です。
          ねじ穴なども同じです。

          バッフルを取り外した裏面です。
          左下のモールド端子を新たに取り付けました。

          以前の様にネットワークパーツをくるんで設置する為の
          吸音材です。
          シンサレート吸音材と言います。





          これが今回使うコンデンサーと抵抗です。
          前回話した抵抗を違う銘柄に変えます。
          海神無線さんにVishay-Daleの
          無誘導メタルクラッド抵抗2.2Ωがありましたので
          そちらにしました。



          この様に端末を加工します。
          ユニット側の端子、後でコイズミ無線で
          もっと良いのを見つける。。。。



          まぁ、次に生かしましょう。





          ネットワーク部分はこの様に半田付けしました。
          これをさっきの吸音材でくるむ様に包み
          モールド端末の固定に使ったタッピングスクリューで
          固定します。



          配線後のバッフル裏面はこうなります。
          内部配線はすべてMOGAMI2516です。

          これを取り付けセッテイングするとこうなります。



          さて、完成したのが夜中だったので
          音質などの評価はまた後日。。。

          ダイヤトーンのスピーカー その4

          2012.06.10 Sunday

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            金曜日に引き取り行ってきました。
            いかがですか?
            結構良くなったと思うのですが

            1個、30キロくらい有るので
            弟に手伝ってもらいながら
            自分の部屋へ運びました。

            ただ、お恥ずかしいのが
            ネットワークの中に2.2Ωの抵抗が
            コンデンサーと一緒に直列に入っていました。
            回路図にするとこの様になります。



            コンデンサーを吸音材でくるんであったんですが
            その中に一緒に入ってました。



            なので、実際のインピーダンスは
            1÷(1/16+1/16+1/10.2)=4.48Ω
            と、成ります。
            クロスオーバー周波数も
            159000/7000*10.2=2.22μF
            とおよそ7,000Hzと成ります。

            コンデンサーは前回の説明の中で書いてるとおり
            ツイーターのTW503へのハイパスフィルターが主な役割ですが
            この抵抗はツイーターへの音量調整が主な役割のようです。



            しかし、なんとも安っぽいセメント抵抗です。
            DEL RITMO RE75NS-2.3Ωと言うメタルクラッド抵抗に変更します。